アラン蒸留所は、スコットランドのアラン島にあるロックランザ村にて1995年に創業された歴史が浅いブランドです。
こだわりを持ったウイスキー作りで世界中に愛飲家がいるそうです。
アラン蒸留所についての詳しい解説は沢山あるので興味がある方は検索してみて下さい。
3本共全てシングルモルトで、10年は2022年1月にネット通販で買っていた。
送料別で4,158円だったが、現在は品簿で価格が上がっている。
クォーターカスクとバレルリザーブは2022年12月にネット通販で買っていた。
送料別でクォーターカスクは6,790円でバレルリザーヴは3,899円。
左側から10年 46%、クォーターカスク 56.2%、バレルリザーヴ 43%。
熟成年数が長い10年は色が濃い。
これはカラメル色素で着色されていないから色の変化が正直に出て面白い。
ウィスク・イーが正規代理店なので、バレルリザーヴは並行輸入になる。
「ノンチルフィルタード」とラベルに記載されているが、多くのウイスキーはボトリング前に冷却して白濁した成分をフィルターで濾過している。
これはアルコール度数が46%以下になるとボトルの中で白いフワフワしたカビみたいな成分が析出される事があるから。
エグ味の元になるらしいこの白いカビみたいな奴は、樽の旨みも沢山含んでいるけれど、見た目が悪くなり消費者からのクレームにも繋がる為に冷却して濾過されている。
アランのウイスキーはこの冷却濾過をせずにボトリングされている。
また、「ナチュラルカラー」とは、多くのスコッチ(バーボン以外のウイスキーの多くが)は見た目を均一にして品質を保つ為にカラメル色素で着色されている。
日本で販売されるウイスキーには表示義務は無いが、国によってはカラメル色素の使用をラベルに表示する必要があるらしい。
コストコで売ってるスコッチやブランデーにはカラメル色素が添加されていると表示されている物がある。
アランウイスキーは無着色で樽のエキスの色のみ。
ノンチルやノンカラーと言えばボトラーズ(蒸留所から原酒を買い受けて、樽にて熟成だけする会社。こだわったウイスキー作りをする)をイメージするが、探せばオフィシャルでも意外と多くある。
テイスティンググラスに注いだ。
色の違いがよくわかる。
クォーターカスクとバレルリザーヴは10年より熟成期間が短いからか色が薄い。
手元ににあった紙ナプキンを背景に撮ってみた。
まずはバレルリザーヴから。
う〜ん、アルコール感がキツくて薄い。
しかし、バレルリザーヴは43%だからほんの少しキツイだけ。
柑橘系の爽やかさの後にスパイシーな味わいがある。
続いてクォーターカスク。
これはやはり、56.2%あるからアルコール感がキツイ。
もっとコクがあるとアルコールのキツさも柔らぐのかも知れない。
でも、バレルリザーヴより華やかさが増してる。
クォーターカスクと言うから、やはりラフロイグみたいに小さな樽で熟成させているんかな。
最後に10年。
アルコール度数は46%だけど、そんなにキツくなくて3種の中では一番美味い。
フルーティで少しコクも有り(僕が好きなバーボンみたいなコクは10年ぐらいの熟成じゃ足りないのかな❓)ネットでも評判が良くて現在は品簿らしい。
翌日ロックで呑んでみた。
まずはバレルリザーヴから。
氷で冷やされるから呑みやすくなるが、やはりアルコールのトゲトゲしさが来る。
ストレートより華やかな味わい。
開封してボトル内でまろやかになる事を期待。
クォーターカスクはバレルリザーヴより13.2%アルコール度数が高いが、ロックにしたらあまり変わらんような感じ。
ただ、バレルリザーヴより味が濃い。
最後に10年。
やっぱり一番味が濃くて美味い。
長期熟成が絶対に美味い訳じゃ無いが、今回呑んだアランではそうだった。
アランは他に18年や21年や25年なんかあるけど、値段がかなり高くなってる😓
まあ、異常に高いジャパニーズよりは安いが、ウイスキー全般に年々価格が上がって来ている。
ウイスキーの冬の時代が終わったのはいいが、長期熟成の原酒の枯渇が解消されるまでしばらくかかるだろうな。