皆さん、これは一体何だか分かります?
購入したのは今から10年前の2002年2月。
登山(トレッキング)を趣味にしている人はこのロゴを見た事があるかも知れませんね。
缶詰です。
購入時はこのように蓋の下側に缶切りがセットされています。
(僕は全部取り払ってビニール袋にまとめて入れてあります)
とても頑丈な缶で、プルトップ缶ではありません。
箱から取り出して並べました。
理論上、半永久保存が可能な「サバイバルフーズ」です。
「サバイバルフーズ」は調理済みの食品をフリーズドライ加工し、水分は2%以下、重量は10分の1まで軽くなった食品です。
凍結乾燥後、エナメルコーティングされた頑丈な缶に入れられて窒素封入(現在はエージレスによる脱酸素剤装填法)により缶内残存酸素量は平均0.75%以下の数値です。
味と栄養は変わらず25年(理論上は半永久的)の超長期保存が可能な食品です。
つまり、食品の劣化(腐ったり、カビが生えたり、酸化したり、虫が湧いたり)の原因の水分と酸素を除去して缶詰にしているから超長期の保存が可能なのです。
缶の大きさは全て2号缶です。(1号缶という巨大な缶もあります)
これは現在でも販売されている「チキンシチュー」です。
20℃以下で保存した場合、2024年12月まで保存が可能と謳っていますが、屋外や極端な高温(40度以上)でもない限り25年以上の保存が可能だと(個人的に)考えています。
これは狂牛病問題で牛肉の輸入が禁止されてから廃番になったチリマック(牛肉とマカロニ・チリソース煮)です。
チリマックの賞味期限が新しいのは、半額セールで入手した時の新しいチリマックと入れ替えていたからです。
これも狂牛病問題で廃番(現在は野菜シチューが販売されています)になっています。
2000年1月製造のロットです。
常温保存で10年、20℃以下で保存して25年の超長期保存が可能です。
最後は「クラッカー」です。
これは狂牛病問題は関係無いけど廃番になった商品です。
現在のクラッカーに比べてとても大きいです。
あと13年も保存出来ます。
非常に取り出しにくいクラッカーです。
それから10年が経ちました。
購入後10年経っても平気で保存出来る食品も珍しいのではないでしょうか?
合成保存料は一切使われていません(使う必要がないから)
一番のネックは価格ですが、セールを利用すると安価に購入できます。(最近はセールしていませんが)
超長期保存が可能な非常食の一番のメリットは「買い替え回数の大幅削減」に尽きると思います。
非常持ち出し袋や備蓄食料を買い揃えた家庭にあるのは、ほとんどが「賞味期限の切れた」食品であると想像します。
いざ必要になった時、「腐ってました」「カビが生えていました」「虫が湧いていました」「酸化していました」では話になりません。
実際、賞味期限内であった乾パンで集団食中毒(乾パンが酸化していた)が発生した事例があります。
「震災で餓死した人は居ない」と言いますが、食べる物が無い状態が長引く事は今後考えられます。
高度に発達した物流システムが、ライフラインと共に大規模に寸断されてしまうと数ヶ月間食料の乏しい生活が待っているかもしれません。
災害とは、地震や台風のような自然災害だけではありませんから。